数えたら両の指を超えた(2)

鬼朱点……いや、朱点童子に呪いを欠けられた、第三の朱点童子一族。
あの火遊び好きの雌猫が、下界へ落とされた腹いせに何処からか入手した太照天昼子の計画を、朱点童子の母親に焚きつけてばらした結果に予期せぬ呪いを与えられた一族。たった二年しか生きられない上に同じ人との間には子孫を残せぬようになってしまったという事は、天界の誰もが知っている事実である。

太照天昼子と夕子の革新派に籍を置いて、また過去の惨事を知る者でもある十六夜伏丸だ、その一族が神と交わってより朱点童子としての力を研ぎ澄ませ高め、いずれは鬼朱点を倒しその先へ進む事を理解はしていたが。

……まさか、本当に自分を選ぶような者が居たとは、思わなかった。

第三の朱点童子を、人為的に生み出す計画……神が二の足を踏む筵の道を進まんとするあの女神の性質を、受け入れたのは伏丸である。だがしかし、一族と神々の橋渡し役も兼ねているイツ花という少女の話…… 此度の交神の儀を執り行う際は、十六夜伏丸にお願いしたいとの事、と聞いた時……驚かなかった訳ではない。

「……俺を、か」

全くもって、人の子とは予測が付かない。
それこそが人の性質だが……伏丸のもとへやって来るという、一族の女の顔を思い出す。
気まぐれに、《天の橋立て》で下界の様子を窺い、その女の姿を見つけた。明るい白い肌、琥珀色の瞳、そして……水色の豊かな長い髪。穏やかな横顔は、天界で見る多くの女神の高潔さとはとんと無縁な純朴なもので、大人しい様子も窺えたが、なかなか清楚な印象は受けた。

……自分のこの獣の容姿とは、ほど遠い。
一体何を思っているのだろうか。

伏丸は多少の興味を抱きながらも、静かに自らの神域にて、一族の娘を待った。




――――― 天界に登る間際、身なりを整えてその時を待つのもとに、イツ花が現れた。
彼女も同行し神のもとへ付き添うが、その後の一ヶ月の期間は、かの神と過ごす事になる。もちろん、交神の儀を早々に終えて帰ってくるも良し、一ヶ月丸々過ごしても良し、の自由だと告げた。
も頷いてはいるけれど、心は此処になく、といった具合であった。

「大丈夫です、神様といってもそこは男と女ですから、何とかなりますって! 一ヶ月も居りゃ情も湧くってもんですよ」
「ええ……でも、緊張するものね。やっぱり」

平常を保っているつもりだったが、鼓動が速まる。
何せこれから神に会う、そして床につく。見ず知らずの、男神と。しかも、成熟した精神と肉体ながら、初めての交神の儀。
知らない事ばかりであった。
ギュ、と胸の前で、頼りなく手のひらを握りしめる。
すると、のその手に、イツ花の両手が重なった。

「大丈夫です。きっと、十六夜伏丸様は……様の事を無碍には扱いません。お優しい方ですよ」
「本当……?」
「まあ、実際に会った事は無いんですけどね! 話を聞く限り、悪い事は聞きませんよ。ちょっと無愛想で口数は少ないらしいですけど」

安心するのかしないのか、今一つ背を押してくれる言葉ではないが、にっこりと笑う丸眼鏡の少女がいつもの言葉を告げた。

「案ずるより生むが易し、ですよ。まあともかく、バァーンと! 信じましょ!」
「……そう、ね。うん、バァーンと、信じていこうか」

少し力の抜けた笑みを浮かべたを、イツ花はそっと立たせる。

「月並みですが、目ェ閉じて別の事考えてるか、天井の染みを数えるかして、気を紛らわせて下さい。そうすりゃ、いつの間にか終わってますって」
「う、うん。そうね」
「さ、参りますよー。イツ花の手をしっかり、握って下さいね!」

イツ花がそう言うや、周囲に光が満ちる。
溢れ出るような陽光の目映さに、はきつく目を閉じて、イツ花の手をギュウッと強く握った。
そして、身体が持ち上げられたような、もしくは、落下するような、奇妙な浮遊する感覚が足下から這い上がる。悲鳴のようなものが、唇からこぼれそうになるも、其処は土の気質に富んだ心……喚くよりも耐える事を選んだ。

随分と、長い時間をその感覚に耐えていた気がするが、イツ花の呼び声に浮遊感が薄れて静かに意識が戻る。

「――――― 様、ご到着ですよ」

そうっと、瞼を押し上げる。先ほどの破壊的な白い光は無い、むしろ、薄暗かった。白く塗りつぶされたの脳裏が、ゆっくりと周囲の景色を認知し強ばりを解く。

――――― 最初に見えたのは、銀色の月だった。

少し欠けた、銀色の丸い月。
藍色の雲が少し多く漂う、星の見えない夜空の雲間の月だ。
けれど、冴えた涼やかさを秘めたその光は柔らかく、それでいて太陽にも勝るとも劣らない輝きをもって周囲を照らしている。
月光に浮かび上がっているのは、まず剥き出しの岩の大地。切り立った崖の上に佇んでいたようで、が視線を下げると、下には静寂に満ちた森が広がっている。まるで、高みから見下ろして月を臨むような。
不思議な光景だった、想像していた天界とはだいぶ異なる。けれど有無を言わさぬ、圧倒的な景観。それこそが、天界なのだろうか。

屋敷でだって見ていたはずなのに、はしばし周囲を見渡して見惚れた。
いつの間にか、ギュウッときつく掴んでいたイツ花の手も離していた。

「……さ、様。此処からは、様の足のみで進んで下さい」

は、振り返りイツ花を見た。無意識の内に、年甲斐もなく不安に満ちた顔だったかもしれない。
笑っているイツ花は、「これがしきたりなもので」と静かに告げた。

「交神の儀は、九条一族と神の聖域。イツ花は下界の屋敷にて控え、皆様方とお祈り申し上げております。
ああ、かの神様のところに支度は既にしてあります。一応、私と連絡が取れるよう水鏡は置いてありますし、入り用になるものはばっちりです」
「そ、う……」
様、大丈夫ですよ」

イツ花は再度そう告げた。そして、そっとの背を押すと、上へと続く道を指し示す。白く照らされて浮かび上がる道の先には、何か……社のようなものが見えた。あれが恐らく、神の寝所であろう。

「十六夜伏丸様が、お待ちです。だぁいじょうぶ、バァーンと! 信じましょ!」

は、ふっと笑うと、頷いた。
これも、役目。一族に生まれた責務なのだ。それに最終的に意向に添ったのは他ならぬだ。
しばらく見ないかもしれないイツ花の笑みをじっと見つめ、そして歩き出した。

「大丈夫です、きっと……様の迷いも……」

イツ花の呟きは、不意に通り過ぎた風の音で隠された。


イツ花に言われたまま、は野道を上へと進んだが、それにしてもますます不思議な光景であった。てっきり天界というのだから、もっとこう、巻物などで見たような白く清廉な景色で、極楽鳥舞い蓮華が咲き乱れるようなものだとばかり……。

「本当に、知らない事ばかりだわ……」

相変わらず、胸はドキドキと足早に鼓動を刻む。と、緩やかな登り道も直ぐに終わり、見上げていた建物らしき輪郭がの前に飛び込んだ。
月を背にして佇む、社の姿。決して華美な装飾や豪奢な造りではないが、今よりももっと古い時代の造りなのだろうか、古めかしさだけでない荘厳な気配があった。
さて、かの神はいずこだろうか……と思い、立ち止まって周囲を窺うと。

社の屋根で、影が動く。
逆光で見えないが、その形は狼と同じだった。
そしてそれは、ひらりと飛び降りて、の前で佇んだ。

例えば、迷宮に堕ちた神と相対した時のような。
妖怪の群れと遭遇した時とは当然異なる、厳かな緊張感がの全身を包んだ。
首を目一杯に上げて見上げた先、三日月の印を持つ狼の顔と視線がぶつかる。周囲が夜で翳り、木々も黒く繁って沈黙し、なのに浮かび上がっているかの神の輪郭はしっかりも認識出来る。
濃い鳶色の豊かな毛皮で屈強な身体を覆った、狼をそのまま二足歩行にさせたような出で立ちの獣神。
水鏡越しでもおおよそ想像はついていたのだけれど、実際に拝謁叶えば、何と屈強で身の丈もあることかと、驚いた。
が、一切を告げられずに見つめていると、彼女の前に現れた狼の獣神……十六夜伏丸は、静かに顎を開いた。

「――――― お前が、交神相手の娘か」

低く、重厚な声音だった。
は肩を揺らして、「はい」と返事をしたものの、思いのほか声は上擦っていた。情けない事に。戦っている時だって、こんな声は出ない。
慌てて謝ったであったが、目の前の伏丸は気にした様子もなく「いや」と呟き、しばし彼女を見下ろしている。
「……ともかく、中に」しばらくの空白の後に、伏丸はそう告げた。はギュッと身構えて、彼の後ろを着いていった。

石の階段を登って、社の扉の前に佇む。鳶色な毛に覆われた伏丸の大きな手が、静かに横へ払われると、それに合わせ大きな扉が軋む音を立てて開かれていった。
踏み入れた社内部は、外観の古い厳かさと等しく、やはり華美な装飾は無い。板張りされた壁と床の古い造りで、備え付けられた燭台の明りが幾つか灯っている。格子戸からも月光が入り込み、十分な明りで照らし出されていた。
特に、目立って物珍しいものはないが、見慣れない風景だからかキョロリと窺ってしまう。

「――――― 面白みも無い、場所かもしれないが」

伏丸がそう呟いて、振り返る。は首を振り、「そのような事は」と返した。

「不思議と、厳かな気分になります。身は引き締まるような……十六夜伏丸様の住まう場所と思えば、納得していたところです」
「……そうか」

伏丸の言葉は、短い。
上手く会話が出来ているかすらも不安になり、一層の緊張が増した。
が、ふと下げた視線が、何だか動くものを発見する。パタパタと、ゆったり揺れる……―――――。

「……」

尻尾。
パタパタ揺れている、尻尾だった。

其処で笑い声を微塵も漏らさなかったのは、の普段から日常となっていた鍛錬の賜物であったのかもしれない。
多分この瞬間、十六夜伏丸という獣神に対しての恐怖心と緊張は薄れた。何だか、あれだけ強張っていた胸がふんわりしている。

「……娘、名は」
と、申します」
「……何故、俺を交神の儀の相手に選んだ」

無防備だったところにそのような質問が来たものだから、は少し言葉に詰まる。

何故? 何故って、それは……一族の為。二年も生きられないこの身を次代へ繋ぐ為だ。
そして、当主からのお達しだからだ。

は、思った事をそのまますとんと伏丸へ告げる。もともと狼の顔なもので、人間らしい顕著な表情の変化はないが、少し鋭い瞳を細めた気がする。

「あ、の……何か、気に触る事を私は言ってしまいましたか」
「……いや、俺たちにも選ぶ権利はないのだから、同じかと思っただけだ」

伏丸の瞳が、を見据える。は、その眼差しを、いよいよ交神の儀が始まるのかという意味に受け取り、身構えた。
母だけでなく、多くの一族が通った道だ。大丈夫、やれる。
無意識の内にそう思っていたであったが、次に掛けられた言葉は予想外にも。

「交神は、明日以降で良い。今日は休め」

……え?
気合いを入れただけに、素っ頓狂にもそんな声が漏れる。
きっと表情も表へ出てしまっていただろう、伏丸は金色の瞳をやや細めると、「直ぐにでも行うなら良いが」と呟く。
は慌てて横へ首を振ると、「お気遣いありがとうございます」と返した。嘘ではない。実際緊張している。

「……伏丸、様は……それでも、良いのですか」

何を思っての言葉であったのか、も理解をしていなかったが、窺うように告げたそれに「ああ」と返した伏丸に安堵を覚えていたのは確かだ。

そうして案内されたのは、社内の別に区切られた板張りの部屋。布団だとか着物だとか、色々置いてあったので恐らくイツ花が先に準備していたものだろう。ご丁寧に、弓矢まで置いてある。
身一つで来たようなものであるには、どれも有り難かった。

それにしても……。

( 交神の儀っていうのは、こんな感じなのかな…… )

幼い時、母や年上の兄姉の者たちに興味本位で「交神の儀ってどうするの」なんて尋ねた事もあったが、その時は「子どもには早い」と聞けず。
念のため、今回の事で粗相があったら失礼かと経験者へ聞きに行ったが、「んな事聞くんじゃねえ!!」と顔を真っ赤にされて怒られた。やはり聞いては失礼だとも思ったのだけれど……。

( ……でも、一族の為だものね )

それは変わらないのだから、伏丸……かの神がそう言うのであれば、その通りに従おう。はそう思った。




――――― とは言ったものの、何をして時間を潰そうか。

燭台に灯った明かりが、の横顔を照らした。
キョロキョロ散策するのはあまりに不躾であるし、かと言ってこの部屋に居るのも申し訳ない気がする。
この部屋にも格子戸はあり、先刻と変わらず夜空が見える。天界には、時間の概念が薄いのだろう、今が昼か夜かも分からない。屋敷を経ったのが、丁度正午を過ぎた辺りであったから……今は、まだ夕暮れ時にもなっていないのは確かである。

「……うん、そうね」

こういう時は、あれに限る。



は、身なりを袴姿に変え、社の外に出た。その手には、弦を張った弓が握られ、腰に矢筒が巻かれている。
トントン、と軽やかに石の階段を降りて、しばらく進んだところで見上げた。銀色の月がまだ静かに上がっている。それを見つめるように、社の厳かな屋根には大柄な狼の姿が見えた。

「――――― もし、十六夜伏丸様」

狼が、振り返る。金色の目がを見ろした。

「少し、弓矢の練習をさせて頂いても良いですか?」

いつもしていたもので、とが告げれば、大柄な狼……もとい獣神である十六夜伏丸は「別に構わん」と返した。
は静かに礼をすると、手頃な目印にもなりそうなものを探したのだが……境内に佇む大木に、何だか見覚えのある的が取り付けられているのを見て、イツ花には筒抜けだなあと思った。
は、的と自らの立ち位置を確認すると、静かに矢筒から矢を引き抜き、弓に構えた。


のその姿を、十六夜伏丸は社の屋根より見つめていた。
細い背はスッと伸び、たすき掛けをし袖を捲った腕は、長弓を扱うにはやはり細いように思う。だが、静かに弦を引き、つがえた矢を放つ横顔は女だてらに凛と引き締めてあった。
タン、タン、と的を正確に射抜いていく、という娘……。一切変化しない伏丸の世界に、もう何百年ぶりかの《物珍しい光景》が混ざり、彼の視線を惹いた。興味、あるいは気まぐれ、それに近い感情だろう。
だが、娘の姿をしばし見て、思う。

九条一族の人間とは、こういうものなのか、と。

神々の中にありて、伏丸という獣神は天界の政治や派閥争いに目立った興味は持っていなかった。だが、このを見ていると……久しく抱かなかったものを見いだす。

タンタンと、淡々と。
正しくありながら、膨大な違和感。

それを伝える意味も、伏丸には無かったはずだが。
久方ぶりに、生きているものの生の時間に触れたせいだろう。彼の口は、無意識の内に開いた。



「……実が無いな、お前の矢には」

不意に聞こえた声に、は一本の矢を放った後、振り返った。
社の屋根に座った大柄な半獣半人の神は飛び降り、に近づく。一メートルほどの距離を置いていながら、やはりかの神の体格と身の丈は視界を埋めるようだった。
いや、それよりも……彼は、何と言った。

「実が、無い……?」
「ああ」

はっきりと、伏丸は頷いた。ドきっぱりと、あんまりにも迷い無く、逆に尋ねたが間違いを縋ったように思えるほどに。

「……既に死んだ俺が、言う事ではないかもしれないが」

既に死んでいる分、顕著に理解する。
生きているものの変化を、死んだものにはない感情の流動を。

「……その弓矢を、お前は何を思って引いている。何も満たさない矢と弓で、何を成そうというのだ」

の瞳が、微かに見開く。そして、小さく笑う。
聞き覚えがある……。これは、当主様や、一族の皆、イツ花が口々に言ってきた言葉だろう。
だが伏丸のそれの方が、容赦のない事。いや、当主や皆の方が優しすぎたのかもしれないが。

「……私の弓矢は、空っぽでございますか?」

小さく呟いた彼女に、伏丸はピクリと耳を動かした。泣き出しそう、という事は無いが、何処と無く気落ちしたものはある。いかんせん女の扱いには上手くない伏丸、上手く繕う事も出来ず結局「ああ」と言う他無い。

「……一族のものや、現当主様にも、言われました」

けれど、納得もした様子を表情にし浮かべるを、伏丸は僅かに驚いて見下ろした。
弓矢を握りしめた白い手は、ギュウッと力を込める。

「私は、私の母のように、一族の為にと思っているのですが、それは……間違いなのでしょうか」

虚空に放つような声。決して答えは求めてはいないのかもしれないが、彼女の迷いは容易に伏丸にも分かった。

「一族の為、宿願の為……それで良いか否かはお前が決める事だろうな。
だが、俺が口出しをしても良いのであれば、二言くらいは付け加えてもいいか」

そう言った伏丸を、が否定するわけもない。
「はい、もちろん」と彼女は頭三つ分は上にある伏丸の瞳を見上げた。
彼は一度、呼吸分の空白を置くと、牙の覗く顎を開いた。

「交神の儀で生まれた子に、お前は何を伝える気だ」

……何かを想像していたわけではないが、それは予想外であったのは確かだ。
は、琥珀色の瞳を恐らく今までにないほどに見開かせて、穏やかな面もちを驚愕に塗り潰した。


「その空っぽの弓矢を、教えるのか。一族の為に武器を取り、鬼を殺し、そしてまた単純に子どもを生み出し……そう続ける気か」
「わ、私……」
「――――― それもまた、お前の自由だが」

彼はそう告げると、背を向けた。濃い柳色の衣服が、ひらりと夜風にはためく。

「お前の母とやらがどのように教えたかは知らんが、お前の生き方が次の世代に継がれる事を忘れぬ事だ」

彼は告げ、ザアッと吹いた夜風と共に、姿を消した。
残されたは、握りしめていた弓矢を今一度構えて、放った。

「私の、生き方……」


――――― 幸せを、貴方の望む未来を、持ちなさい


母の言葉が、繰り返される。
強かで、勇ましくて、床に伏せても気丈に振る舞っていた母。

……私は貴方のようになりたいと思っていた。
けれど今の私は、貴方の姿はおろか、誰よりも宙に浮いて虚構の覚悟しか持たぬ器なのだろうか。


放たれた矢は、今まで外した事が無かったのに、初めて的から離れていった。



2012.08.21